椿山課長の七日間は最高

 数ヶ月前に読んだのですが、10月に映画化されると聞いて、この本を思い出しました。とにかく楽しくよめました。浅田文学の人情もののなかでもだんとつと思います。突然主人公が天国で歩いているシ−ンからこの物語ははじまりますが、現世にやりのこした事があって、3日間だけ現世に戻る事を許可されます。それも、絶世の美女に変身して。映画では、主人公に西田敏行、変身した絶世の美女役に伊藤美咲だそうですが、まったく本のイメ−ジどおりだと思います。「邪淫」という見に覚えのない罪をかせられた主人公ですが、現世にもどって、思い残したことを調べていくうちに、だんだんその罪の意味がわかってくるようになります。彼の元恋人が彼に対する思いをのべるシ−ンはすごく感動しました。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

椿山課長の七日間 (朝日文庫)