型枠職人の高齢化現象に思う

先日、私の建築現場(那覇市のO邸)の型枠大工の棟梁と話しをしたんですが、最近型枠大工が忙しくて、探すのも大変だそうだが本当に忙しいんですか?と聞いたところ、仕事量はそんなに代わっていない。現況は退職していく職人と入ってくる若い職人との職人のバランスが崩れているせいでは?という返事が返ってきました。つまり退職していく職人の数が入ってくる若い職人の数より大幅に上回っているせいで職人が減少しているのが現状なのではないのかな。と言っていました。確かに今中部の現場で棟上を9月に終わって現在内装工事をしているところですが、躯体の打設に意気のいい若者にあいませんでした。今小禄ジャスコ近くの現場の型枠大工さんは1人を除いて48歳の私より高齢の方のようです。最近の若者は汚い仕事を嫌う若者(フリ−タ−)が多くなり、職業を紹介する会社に何件も登録して、働きたい時だけ行ける環境になっているとか。私はそれを聞いて登校拒否の多い学校の現況とあまりかわらないと思いました。限られている工期で、ましては体が汚れる型枠大工
の仕事は今の20代の若者には興味がないかもしれませんが、文化を形成する大事な使命を型枠大工は背負っていると思うのです。もう少し仕事に対する生きがいについて考えてみる必要があるとおもいます。これは学校の教育の姿勢の検討にも及ぶとおもいます。現在少子化の現象ですが、今こそ、子供1人、1人に気を配る教育ができる可能性があるような気がします。つまり1人1人の個性をいかした教育です。子供の能力、可能性を伸ばしてくれる教育がもうできてもいいのでは?仕事に対する生きがいを持てない若者にこの日本を任されますか?本当に不安です。1人1人が自分の可能性を信じて人生を乗り越えられるような教育ができたら日本の未来は明るいと思います。