昨日、「国家の品格」を読み終わりました

 

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

 ベストセラ−になっているのは、2、3ヶ月前から知っていていつも気になっていた本ですが、読んでみて改めて「日本人の誇り」を取り戻しました。日本人に生まれて感謝する気持ちで一杯になりました。
 日本人の特性である「情緒」、「惻隠」(人を哀れむ心)、そして世界に誇る「美しい自然」について言及していますが、日本人は経済ではなく、文化人としてトップになる(外国人に尊敬される)道をすすむべきだと言っています。昔の「武士道の精神」の復興を呼びかけています。
 また経済を発展させるのは、役に立たない「文学」や「数学」や「理論物理学」と言っているのもおもしろかった。つまり「文学」「数学」「理論物理学」が国の「底力」となって経済を発展させると言っています。
 またノ−ベル賞をとった人は例外なく「美しい自然」「美しい環境」の中で育っていたと言っているのもおもしろい。つまり「美しい自然」「美しい環境」が優秀な人材を育てるということです。
 私の仕事は、建物を設計する仕事ですが、私は進路を決める際、理数系で社会に役にたつもの、おもしろそうなものとして「建築」を選び、「建築設計」の世界に足を踏み入れた記憶があります。建築の「美」の追求によって世の中がよくなったらすばらしいとも思いました。その意識が環境を変え、日本社会を変え、その環境の中の日本人も良くなる可能性があるとこの本を読んで思いました。