上野の法隆寺宝物館

cisa2006-01-15


建築家谷口吉生設計です。上野博物館周辺の建築は近代建築が多いのですが、谷口吉生さんのこの建築はまさに機能が建築美を表出しているようで、廻りのおとなしい近代建築よりも多弁で、一際目立っていました。まさに現代建築のいい見本だと思います。エントランスホ−ルは光が入るようにガラスの箱になっており、1層だけ、前面の池が見えるようにガラスそのままになっており、2,3階は光が入るようにガラスに縦のアルミル−バ−をまわしていました。1階の眺めを強調して、2,3階は光は入れるが、周囲の景色を消し去る効果があると思われます。後ろの展示場は箱のイメ−ジ(トラバ−チンが壁に貼られていました)であるがゆえにガラスのエントランスホ−ルの開放感がよりいっそう強調されているような感じでした。久ぶりにいい建築を見ました。風除室もシンプルで美しい−